HOW
技術
「正しい商品は正しい場所から生まれる」と私たちはおもっています。 製作に関わる全てのスタッフたちが幸せを感じれる場所こそが「正しい場所」 そしてその「正しい場所」から生まれたキャラクターたちはとても幸せだと思います。
デザイン・製図・打ち合わせ
何もないところからはじまり、キャラクターが生まれ、そして最終的に着ぐるみになっていきます。デザインや製図も、製作の中でとても大切な部分です。モックアップ(模型)が出来上がるまでが実は最も大変な部分でもあります。
お客様の希望や、想い。それをしっかりとヒアリングし、自分たちのものづくりの中に落としていく。そのためにも製作に入る前の準備は大変です。
目の前にあるひとつのデザインが、着ぐるみになっていくときに どうしてもあきらめなくてはならない事がいくつか出てきます。 着ぐるみを作る目的。使う場所。完成した後に起こりうる様々なことを想定しながらデザイン〜製図を進めます。
ただの置物ではない、着ぐるみとしての使命を、なるべく無理なく楽しく果たせることができるようにデザインしていきます。
造形
KIGURUMI.BIZの工場で作り出されていくものはほとんどが世界に一つだけのモノであるため、作り方にマニュアルは存在しません。 試行錯誤しながら完成させていきます。
お客様から一番多いリクエストは「かわいく作ってください」というものです。 ただ、何を見てかわいいと感じるかは、実は個人差があります。海を超えればなおさらです。 そんな中、お客様の求める「かわいい」にどれだけ近づけることができるかが 造形の難しさでもあり、楽しさでもあります。
手のひら、指先でさぐりながら、完成を楽しみに造形していきます。
縫製
KIGURUMI.BIZの工場内での「縫製技術」はいわゆる一般の縫製技術とは大きく違います。 縫製というよりも、造形というほうが正しいかもしれません。一枚の平たい布から、どんな形でも成形していくことができます。
例えば、球体を平らな生地から縫製する場合、色々な方法があります。ビーチボールのように、等しく分割し縫い上げることもできますが、ひとつひとつのキャラクターが、どう美しくかわいく仕上がるかを考えると 乱暴に分割するわけにはいきません。
どこにラインを入れていくか。 その答えもどこにも準備されていません。 作り手の経験と勘とセンスで、そのラインが決められます。 美しくも大変な仕事です。
仕上げ
仕上げチームは責任の重いチームです。 最後の仕上げの良し悪しで、すべてが台無しになる場合もあるからです。 生地を選び、貼っていく作業では特にハサミなどの道具を使う高い技術が求められます。
また、美しい目を製作し入れていったり、頬や口に色をいれていく作業は、お化粧にも似ています。 小さな歪みも傷も許されず、神経をつかう作業が続きます。
この段階でも、多くの指や手のひらによって着ぐるみは撫でられ、愛されて仕上がっていきます。内側も外側も、見えないところまで手を抜かずに美しく仕上げていきます。着ぐるみに魔法がかけられる瞬間があるとしたら、おそらくこの仕上げの段階だろうと思います。
検品・検針
どんなに美しく仕上がったとしても、使いやすいものになっているか。 安全なものになっているか。 複数名の担当者が検品をしていきます。
糸くずが残っていないか、ほころびや糸の目飛びはないか。そしてなにより大切なことは、安全かどうかのチェックです。
実際に何度も自分たちで着用し、着心地、動きを確認します。 最後に大切な作業の検針です。
KIGURUMI.BIZ では工場の中の針の数を管理しています。 毎日朝と夕方に同じ数の針があるかどうかを数えて管理しています。さらに、1時間ごとに目視による自分の針の数のチェックもしています。安心安全であってはじめて「かわいい」着ぐるみが誕生できるのです。